仮想デスクトップからWindowsPCにリモートアクセス

目次

リモートアクセス概要
VNC Server
WindowsPCにリモートアクセス

Waffle Cellを介して、パソコンAの仮想デスクトップの中で同じLAN内にあるWindowsPC(パソコンB)にリモートアクセスする事が出来ます。

 

言い換えると、リモートアクセス元のPCで仮想デスクトップにログインし、
仮想デスクトップの画面の中で、VNC ServerがインストールされているWindowsPCにリモートアクセスし、
Windowsを表示・操作することができます。

 

なお、リモートアクセス先のWindowsPCはProでなくても、Homeエディションでもアクセスできます。

 

リモートアクセス概要

混乱しやすいのでまとめます。ここでは2台のPCが登場します。

 

・リモートアクセス元のPC。仮想デスクトップを開く。
・リモートアクセス先のWindowsPC。
上記2台は同じLAN内に存在する。

 

出先のPCからVPN接続を行えば、出先のPCで仮想デスクトップを開き、その中で社内のWindowsPCを開いて操作する事が可能です。

◆要約

  • 自宅や事務所にあるWindowsPCに出先からアクセスできる
  • 出先のPCからはVPN接続するので安全
  • スマホやタブレットからも操作が可能
  • 本機能はリモートデスクトップ(RDP)のようにWaffle Cell内の仮想PC(Windows)にアクセスするのではなく、PC本体のWindows(仮想ではない)にアクセスするもの。

 

◆ 何が出来るか
下の図にあるように、仮想デスクトップ内のウインドウ(全画面表示も可)にWindows PCの画面を表示し、操作できます。

上図では・・・
 赤枠 – リモートアクセス元のPCで仮想デスクトップを表示。
 黄枠 – リモートアクセス先のPC本体の(仮想ではない)Windowsを表示。

 

VNC Server

リモートアクセスを実現するには、リモートアクセス先のWindowsPC(他のPCからリモートアクセスされて操作される側、以下WindowsPC)にVNC Serverをインストールする必要があります。

 

ここでは日本語の説明が豊富かつ無料の「Ultra VNC Server」を例に取り説明します。

説明の全体の流れです。

  1. WindowsPCで「Ultra VNC Server」を VNC Serverをダウンロード → インストール。
    VNC Serverは1種類だけではありません。Ultra VNC以外にもReal VNC、Tiger VNCなどありますが、今回は無料で日本語の説明が豊富なUltra VNCを使います。
  2. パスワード設定
  3. WindowPCに割り当てられているローカルIPを確認

 

Ultra VNC Serverインストール時の注意点
インストールしている間にファイアウォールの設定画面が出る場合があります。
その場合「Windowsがリモートアクセスを許可する」ように設定します。

 

Ultra VNC Serverのダウンロード

「Ultra VNC Server」で検索し、インストールプログラムをダウンロードします。「窓の杜」など日本語サイトからダウンロード可能です。

 

インストールプログラムを起動したら画面の指示に従って進んでください。

 

(1)今の段階は「サーバー」をインストールしているので
「Ultra VNC Server」にチェックを付けます。

 

(2)進むと下記の画面が表示される。「サービス」とは、自動的に裏で起動するプログラムのこと。

WindowsPCに頻繁にリモートアクセスするのであればチェックを付ける。オプションの意味は下記の通り。

・サービスとして登録するか
・サービスをパソコン立ち上げ時に起動するか
・VNCアイコンをデスクトップに登録するか

 

この後も画面の指示に従ってインストールを完了します。

 

Ultra VNC Server設定

(3)Ultra VNC Serverのインストールが終ったら初期設定する。
Ultra VNC Server起動 → タスクトレイのアイコン右クリック →
Admin Properties クリック

下記の画面になるので赤枠の部分にパスワードを入力し、OKで画面終了。

 

(4)WindowsPCのローカルIPアドレスを調べる。タスクトレイのUltra VNC Serverのアイコンをマウスホバーすると表示される。下記の例では「192.168.101.12」となっている。

 

リモートアクセス先のWindowsPCでの設定は一旦終了です。

 

WindowsPCにリモートアクセス

(5)今度はリモートアクセス元のPCで仮想デスクトップにログイン。

アプリケーション → インターネット → TigerVNC Vierwer クリック

 

(6)下記の画面が表示されたら、下図のように
『上記(4)で調べたローカルIPアドレス :(コロン) 5900』と入力。

 

(7)これで、リモートアクセス元の仮想デスクトップの画面の中に、リモートアクセス先のWindowsPCの画面が表示され、遠隔操作もできる。

 

※もしWindowsPCの画面が表示されない場合、ポート番号「5900」を変更してみてください。上記(3)の青枠「Ports」欄に入力します。(3)の例図では「5899」が入力されています。

 

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